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英MOX燃料工場閉鎖へ、原発事故の影響で

2011年8月4日 14:02

 福島第一原子力発電所事故の影響を受け、イギリスにある原子力施設・セラフィールドの混合酸化物燃料(MOX燃料)を製造する工場が閉鎖される方針が3日、明らかになった。

 この工場では、日本の使用済み核燃料から取り出したプルトニウムとウランを混ぜてMOX燃料を製造し、日本の原発で再利用することを目指していた。しかし、福島第一原発の事故や静岡・御前崎市の浜岡原発の一時停止を受け、日本側の受け入れにメドが立たず、採算が取れる見込みがなくなったため、工場の稼働継続を断念したという。閉鎖の時期は明らかになっていない。

 日本の使用済み核燃料から取り出したプルトニウムに関しては、引き続きセラフィールドで管理し、今後の取り扱いを日本側と話し合う方針。