×

4号機 循環型冷却装置が本格運転

2011年8月1日 1:55
4号機 循環型冷却装置が本格運転

 福島第一原子力発電所の事故の収束に向け、水温が高い4号機の燃料プールを冷やす装置が7月31日、本格的に動き始めた。

 4号機の使用済み燃料プールには福島第一原発の中で最も多い1000本以上の燃料棒が入っていて、水温の高い状態が続いていた。「東京電力」は、燃料棒を安定して冷やせるよう、プールの水を冷やして戻す循環型の冷却装置の設置を急いでいたが、7月31日午後、本格運転を始めることができたという。その結果、7月31日午前に86℃だったプールの水温は、午後5時頃に82℃程度に下がった。今後1か月で55℃程度にまで下げて、安定的な冷却を目指すという。

 燃料プールの循環型の冷却は2号機と3号機で始まっており、東京電力は残る1号機でも作業を急いでいる。