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手足口病の患者数、過去最多 西日本で増加

2011年7月27日 3:43

 子供を中心に夏に流行する「手足口病」の患者数が、10日までの1週間で3万人を超え、過去30年間で最も多くなっていることがわかった。

 国立感染症研究所が約3000か所の小児科からの報告をまとめたところ、手や足、口などに湿疹ができる「手足口病」になった人は、10日までの1週間で3万人を超えた。一医療機関あたり9.7人と82年の調査開始以来最も多く、佐賀県、福岡県など西日本で増加している。

 手足口病は、主に4歳くらいまでの子供がかかるウイルス性の感染症で、多くは数日で治る軽いものだが、まれに髄膜炎や脳炎などで重症になることもある。

 例年、4月頃から患者が増え、7月の中旬か下旬が流行のピークとなるが、国立感染症研究所は「今後の推移を注意深く観察する必要がある」と話している。