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復興相が自身の発言を陳謝、野党側は追及へ

2011年7月4日 18:04
復興相が自身の発言を陳謝、野党側は追及へ

 松本復興相が3日、東日本大震災の被災地の知事に対し、「知恵を出さないやつは助けない」などと発言し、反発の声が上がっている。一度は「発言に問題はなかった」とする松本復興相だが、4日午後、自らの発言について陳謝した。野党側は今後、徹底追及する構え。

 松本復興相「知恵を出したところは助けます。知恵を出さないやつは助けない」

 被災地である岩手県や宮城県の知事に対する松本復興相発言に対し、被災地などからは「復興相として不適切だ」などとして反発の声が上がっている。

 これに対し、松本復興相は4日午後、「語気が荒かったりして、結果として被災者を傷つけたということがあれば、おわび申し上げたいと思っている」と述べ、自らの発言について陳謝した。一方で、「辞任する考えはない」とも述べている。

 松本復興相の一連の発言に対し、与野党双方から疑問視する声が上がっている。

 民主党・岡田幹事長は「被災者の皆さんから見ると、やや違和感を感じる発言なのかなと思う」

 自民党・石原幹事長「言ったのであれば、ご自身がしっかりと釈明をするか、釈明するつもりがないんだったら、(復興相を)やりたくないと言っているのと同義語ですから、お辞めになるしかないんじゃないですか」

 空転が続いていた延長国会は6日からようやく正常化することになった。しかし、野党側は被災地復興に向けた菅内閣の象徴的な閣僚の問題だけに、松本復興相の姿勢を厳しく追及していく構え。