「東京電力」は３０日、福島第一原子力発電所の４号機の原子炉建屋５階部分に作業員が入り、がれきが散乱した様子を撮影した写真を公開した。

　作業員６人は２９日、４号機の原子炉建屋に入り、初めて５階部分の調査を行った。公開された写真には、原子炉の上部にあるプールや、がれきが散乱している様子が写っている。

　また、使用済み燃料プールにつながるバルブの一つががれきに埋もれていることがわかった。今後、燃料プールに冷却設備を設置するためにはバルブを閉める必要があり、がれきをどのように撤去するかが課題となる。

　一方、これまで仮設タンクに移送されていた６号機周辺の低濃度の放射性物質を含む汚染水は、３０日午後１時から「メガフロート」と呼ばれる人工の島への移送が始まった。