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普天間移設「日米合意」変更ない~官房長官

2011年5月12日 18:37
普天間移設「日米合意」変更ない~官房長官

 アメリカの有力議員による、アメリカ軍普天間基地(沖縄・宜野湾市)をアメリカ軍嘉手納基地(沖縄・嘉手納町など)に統合するなどの提案に対し、枝野官房長官は12日、普天間基地を沖縄・名護市辺野古に移設するとした去年5月の日米合意を実施していく方針に変更はないと強調した。

 枝野官房長官「少なくとも、現時点でアメリカ政府と日本政府それぞれの執行機関同士は、去年5月に日米合意がある。我が国政府としては、沖縄の負担を速やかに軽減するとの考えの下で合意を着実に実施する方針に変わりはありません」

 また、北沢防衛相も「日米合意を着実に実施していく方針に変わりない」としているが、防衛省内では「今後のアメリカ側の動きを注視していく必要がある」との見方もある。

 普天間基地の辺野古への移設をめぐっては、沖縄県の理解が得られていない。また、普天間基地の代替施設の配置や工法などを決めるため、先月に予定されていた外務・防衛担当閣僚による日米安全保障協議委員会も延期されるなど、実現の見通しは全く立っておらず、普天間基地の固定化が懸念されている。