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お年寄り守る施設を…被災地からの声

2011年4月29日 3:01
お年寄り守る施設を…被災地からの声

 東日本大震災の被災地では、多くの人たちが避難所などで今も厳しい生活を余儀なくされている。被災地で「いま、つたえたいこと。」を聞いた。

 ◆宮城・亘理町の亘理小学校より
 ・佐藤祝子さん(69)と菊池眞笹子さん(65)「荒浜4丁目の菊池眞笹子です。おうちが流されました。お父さんも亡くなりました。あと、みんな無事だったんですけども、なぜこんなふうになったのかちょっと想像もつかないですね。早く落ち着く場所が欲しいです」

 ◆仙台市宮城野区の「宮城野の里」より
 ・介護福祉士の相馬由里さん(33)「沖縄から3か月の支援で来ました介護福祉士の相馬由里です。1回目の大きな地震では、私は沖縄にいて、ニュースでしか聞いていない中で今回の地震があって、私も同じ被災者の一人になってしまって、職員の方や地元の人たちから『ボランティアなのに被災者にしてごめんね』と言われました。地震を体験して、本当につらくて大変だったということが私自身わかったし、この2日間、真っ暗の中でお年寄りと一緒に生活できたことはそれなりにいい経験でもあったし、逆に必要なこととか欲しいものがわかったと思います。今、欲しいものは、お年寄りを守ってくれるような施設。仮設の老人ホームだったり、仮設のグループホームだったり、お年寄りや障害者、立場の弱い人たちがきちんと守れるような行政の指導をやってほしいと思います」

 ◆宮城・石巻市雄勝町の森林公園より
 ・杉山トクヨさん「今回、皆さんにこういう状態でいろいろお世話になりまして、物資やなんかもいっぱい頂いて本当に感謝しております。一生懸命頑張りますので、どうぞ今後ともよろしくお願いします。ありがとうございました」