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積算20ミリSvで避難指示を検討~安全委

2011年4月6日 23:46
積算20ミリSvで避難指示を検討~安全委

 原子力安全委員会は6日、福島第一原子力発電所から半径30キロ以上離れた場所でも積算で20ミリシーベルト程度の高い放射線量が測定された地域については、屋内退避などを指示する方向で検討していることを明らかにした。

 文科省などが福島県内で行っている放射線量の測定結果によると、先月23日から5日までの積算で、浪江町で11.6ミリシーベルト、飯舘村で6.8ミリシーベルトが測定されている。これらの地域は現在、避難や屋内退避の指示が出ている原発から半径30キロの範囲には含まれていない。

 しかし、原子力安全委員会は、事態が長期化すれば積算線量がさらに上がっていく可能性が高いとして、積算で20ミリシーベルトを一つの目安として、避難や屋内退避の指示を検討するよう国の対策本部に助言したという。

 ICRP(=国際放射線防護委員会)の勧告では、緊急時には20ミリから100ミリシーベルトの範囲を防護対策の指針としているため、原子力安全委員会はその下限値である20ミリシーベルトが妥当と判断した。