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20年食料需給見通し、各品目とも価格上昇

2011年2月18日 13:59
20年食料需給見通し、各品目とも価格上昇

 食料価格が高騰する中、農水省は18日、20年の世界の食料需給に関する見通しを発表した。各品目とも、消費の伸びに生産が追いつかず、価格が上昇すると予想している。

 農水省の試算によると、20年の穀物の消費量は、08年から5億トン増えて約27億トンになる。新興国を中心に米や小麦の消費が増える他、バイオ燃料の原料としてトウモロコシと大豆の需要が増えることが主な要因。この結果、20年の穀物価格は、物価の変動を反映した名目で08年に比べて24~35%上昇するという。

 また、肉類の価格も、新興国での消費が増えるため最大で46%上昇すると予想している。

 農水省は、この需給見通しを今後の政策の参考にする考え。