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ロシア大統領、北方領土を訪問 元首で初

2010年11月1日 12:24

 ロシア・メドベージェフ大統領が1日、北方領土の国後島を訪問した。日本側の強い懸念を無視した訪問によって、今後、日ロ関係が冷え込むのは避けられない情勢となった。

 インターファクス通信によると、メドベージェフ大統領は小型の政府専用機に乗り、日本時間1日午前9時過ぎに国後島のメンデレイエボ空港に降り立った。旧ソビエト時代以降、北方領土を訪れた国家指導者はおらず、メドベージェフ大統領が初めての訪問となった。

 メドベージェフ大統領は、空港からは四輪駆動車のハンドルを自分で握り、視察に出発した。最初に訪れた地熱発電所では、ディーゼルに比べて3分の1の経費で発電できるという報告を受け、「この地域にとって正しい選択だった」と述べたという。

 この後、新たに整備された学校や病院などを訪れ、1日午後には島を離れる予定。