第２次世界大戦中に青森県と秋田県にまたがる十和田湖に墜落した旧日本陸軍の練習機とみられる機体が見つかり、１２日、水中の映像が公開された。

　機体を見つけたのは、十和田湖の地形などを調査する東京大学産業技術研究所と、民間企業の研究チーム。先月から音波で地形の計測ができる高性能な機器を使って調査していたところ、今月４日、十和田湖の青森県側にあるかつて火山の火口だった中海の中心付近で機体を見つけたという。

　機体は、旧陸軍の一式双発高等練習機とみられている。機内にはいまだに行方がわかっていない少年兵３人の遺体が残されている可能性もあるため、研究チームは今後、このデータを引き揚げを行う際に提供したいと話している。