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口蹄疫疑いの牛、宮崎県が検査せず殺処分か

2010年7月15日 13:04
口蹄疫疑いの牛、宮崎県が検査せず殺処分か

 家畜伝染病・口蹄疫(こうていえき)と疑われる症状の牛について、宮崎県が検査や国への報告を行わず、殺処分した疑いがあるとして、農水省が調査を進めていることがわかった。

 農水省によると、対象の牛は宮崎・新富町の農家で飼われていた1頭で、殺処分に関与した獣医師は農水省に対し、「先月25日に口の部分に口蹄疫と思われる症状があった」と話しているという。しかし、宮崎県の家畜防疫員は、写真撮影や血液の採取を「必要がない」として、その日のうちに殺処分と埋却を済ませたという。

 一方、宮崎・東国原県知事は「国に情報は上げており、県の対応は間違っていない」と述べ、問題はなかったと主張している。