福島党首の罷免 閣僚や野党から発言相次ぐ
アメリカ軍普天間基地(沖縄・宜野湾市)の移設問題をめぐり、閣僚を罷免された社民党・福島党首は29日、会見で連立政権にとどまることは難しいとの考えを示した。一方、今回の罷免について、閣僚や野党から発言が相次いだ。
福島党首は「私自身を罷免したということは、社民党自身を切り捨てたと理解をしている。社民党の決定、考え方についてNoという見解だと理解している」と述べ、連立政権に残ることは難しいとの考えを示した。また、社民党の辻元国交副大臣はフランス・パリで現地時間28日、「(Q自身は内閣にとどまるのか?)政治的に一つの曲がり角ですけど、日本に帰って社民党の仲間と話し合って、今後の対応を決めていきたい」と述べ、自身のポストについて明言を避けた。
一方、今回の福島党首の罷免について、閣僚や野党からも発言が相次いだ。
枝野行政刷新相「特に沖縄の皆さんの高い期待に早くこたえようという思いが、逆に結果的にこうなってしまったことに、政権全体として謙虚に受け止めるべき」
岡田外相「安全保障の問題であいまいな決着はない。罷免しかなかった。(首相も)苦渋の判断でつらかったと思う」
前原国交相「毅然とした罷免されたことについて、私は首相を全面的に支持したい」
自民党・大島幹事長「なぜ連立を組むときに、外交安全保障の問題でしっかり話をしなかったのか」
社民党では29日午後、議員が集まって今後の対応を協議した。30日の全国幹事長会議を経て、連立から離脱するかどうかについて決めることにしている。