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ダイヤ改正で京急蒲田駅通過 地元が反発

2010年5月15日 21:18
ダイヤ改正で京急蒲田駅通過 地元が反発

 「京急電鉄」は16日、ダイヤ改正を行う。羽田空港~品川をノンストップで結ぶ「エアポート快特」が誕生し、利用者にとっては便利になる。しかし、京急蒲田駅は一部の列車が通過することになり、東京・大田区などが反発している。

 羽田空港の国際化をにらみ、都心とのアクセスを良くするために導入されるノンストップの列車。線路は高架になり、1時間に9本停車していた羽田空港行きの列車のうち、3本は京急蒲田駅を通過することになる。

 これに反発したのが地元・大田区で、松原忠義区長は京急蒲田駅通過反対区民大会で「(京急蒲田駅が)ノンストップされるためにこの十数年間、協力してきたわけではない」と述べた。大田区は事業費の一部、約200億円を負担しており、「通過は許せない」という。さらに松原区長は「立体交差するときには当然、立ち退きの方とか、そういう方々の犠牲の上にある」と述べた。

 一方で、高架化によって踏切の遮断時間が約4割減少すると見込まれており、渋滞の解消が期待されている。事業主体の東京都の石原知事は、14日の定例会見で「9本走っている特急(列車)の中で3本が止まらない。いいじゃないか」と述べた。

 京急電鉄は「誠意をもって相互理解に努めていきたい」と、話し合いの継続を望んでいる。