「足利事件」で無罪が確定した菅家利和さんの選挙権が回復することが決まった。

　公職選挙法は、禁固以上の刑となった人は、刑を終えるまで選挙権がないと定めている。そのため、釈放後も菅家さんに選挙権はなく、去年の衆議院議員選挙で投票することができなかった。しかし、無罪が確定した後、無罪を証明する通知が栃木・足利市に送られ、「犯罪人名簿」から菅家さんは削除された。これを受けて、足利市選挙管理委員会は１４日、選挙人名簿への登録を決め、菅家さんの選挙権が回復した。

　決定を受け、菅家さんは「昔は毎回選挙に行っていたので、選挙権が復活してうれしいです」とコメントした。