大相撲・把瑠都関が大関昇進を確実にした。出身地・エストニアでも、その活躍に町が沸いている。

　農業を営む把瑠都関の実家は、普段は母親、ティナ・プデルさんとその夫が住んでいるだけだが、初優勝のかかった春場所千秋楽の日本時間２８日は、把瑠都関の兄や近所の人たちも駆けつけた。この１週間、日本相撲協会がインターネットで配信する映像にくぎづけだったというプデルさんは、千秋楽の土俵も食い入るように見つめた。

　残念ながら初優勝はならなかったが、把瑠都関が通っていた近くの町のスポーツクラブでは、大関昇進を祝う会が開かれた。

　大関に昇進した把瑠都関がエストニアに凱旋（がいせん）する日はまだ決まっていないが、地域の人たちはその日を心待ちにしている。