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大阪・橋下府知事が朝鮮学校を視察

2010年3月12日 18:46
大阪・橋下府知事が朝鮮学校を視察

 大阪・橋下府知事は12日、高校授業料無償化法案で、無償化の対象に朝鮮高級学校(通称、朝鮮学校)を含めるかどうかを判断するため、大阪・東大阪市の大阪朝鮮高級学校を視察した。

 橋下知事は、授業内容などに北朝鮮とのつながりがあれば無償化の対象外とすることや、府からの年間約2億円の補助金を打ち切ることを示唆している。

 この学校の生徒は在日朝鮮人や在日韓国人の子供らで、授業はすべてハングルで行われ、教室の壁には北朝鮮・金正日総書記の肖像画がかかっている。橋下知事は「北朝鮮の国家体制と学校の関係に疑念を持たれるところがある。肖像画もおろしていただきたい」と学校側に要請した。これに対し、学校側は「1世が掲げたことを、2世、3世が外すということは、儒教の社会だからなかなかのプレッシャー」と話した。

 橋下知事は視察後、「北朝鮮の国家体制と一線を引くということで、肖像画は外していただく。この辺りがクリアにならないと、公金を使うのは難しい。大人同士の話をして、いい方向で解決したい」と話した。