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“反小沢”枝野氏、行政刷新相に就任

2010年2月10日 12:09
“反小沢”枝野氏、行政刷新相に就任

 鳩山由紀夫首相は10日午前、民主党・小沢一郎幹事長に批判的な民主党・枝野幸男元政調会長を新たに行政刷新相に起用した。

 鳩山首相「国民の皆さんに、民主党に対する信頼を再び回復して高めていくためには、できるだけ早く、彼に陣頭指揮してもらいたいと」

 枝野新行政刷新相「(仕事を)着実に進めていくということが、政権に対する期待と信頼を高めることになると思うので、精いっぱい努力したいと思う」

 鳩山首相としては、去年、事業仕分けで活躍した枝野氏を起用することで「政治とカネ」をめぐり傷ついた政権のイメージをリフレッシュし、政権浮揚につなげたい考え。また、この時期に入閣を決めた背景には、枝野氏がこれまで小沢氏の幹事長辞任を公然と求めるなど、「反小沢」の代表格であることから、小沢氏との距離をアピールする狙いがあるとみられる。その一方で、枝野氏を閣内に取り込むことで自由な小沢批判を封印し、党内融和を図る思惑があるとの見方もある。

 小沢氏に近い民主党の幹部は9日夜、この人事が伝わると「小沢幹事長が『うん』と言うわけがない」と驚きを隠さなかったが、鳩山首相は8日に小沢氏に直接、了承を取っていた。