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新型コロナ いま知るべき5つのこと

2020年3月4日 20:05
新型コロナ いま知るべき5つのこと

新型コロナウイルス感染者を治療した医師が「いま知るべき5つのこと」を解説。感染者が日本でも確認され始めた初期段階から重症者含む15人ほどの感染者を実際に治療。チャーター機で帰国した数百人の検診にもあたるなど、対策の最前線に立っている忽那賢志医師にインタビューした。


(1)感染したらどうなる?

→初期症状は風邪(せき・発熱・鼻水・ノドの痛みなど)と区別がつかない。
8割が1週間程度で自然治癒。

(2)症状が出始めたら何をすべき?

→病院へは行かず自宅で安静。
※通常の風邪だった場合、待合室など、病院内で新型コロナウイルスに感染の恐れがある。

(3)いつ病院に行くべき?

→症状が4日以上続き、悪化したら行くべき。
激しいせきや息苦しさなどが症状として強くなる。

(4)感染予防対策で有効なのは?

→手洗い
人が触りやすいところに触れた場合(トイレ・ドアノブ・つり革など)、その都度手洗いする。

(5)どうしたら流行はおさまる?

→一定の割合の人が免疫を持つと流行しなくなる
さらに治療薬やワクチンが開発されるまで年単位が予想されるため、感染のピークを遅らせることが重要。



【忽那医師に聞いた、新型コロナウイルスについての全質問】

・新型コロナ、具体的にどんな症状?
 (00:18~)

・新型コロナ特有の「息苦しさ」とは?
 (01:16~)

・普通の風邪や肺炎との違いは?
 (01:56~)

・新型コロナと間違えやすい病気は?
 (02:45~)

・陰性から陽性になるケースは?
 (03:58~)

・潜伏期間でも人にうつす場合はある?
 (06:30~)

・治る過程は?重症化から回復する?
 (07:48~)

・現状では、自力で治すしかない?
 (09:24~)

・効果があるかもしれない薬は?
 (09:48~)

・効果がありそうな薬を投薬したことは?
 (11:08~)

・投薬で劇的に変化したことは?
 (11:57~)

・検査求める声をどう受け止め?
 (12:44~)

・「病院内感染」は考えられる?
 (15:52~)

・医療現場での人手不足は感じる?
 (16:36~)

・家での有効な過ごし方は?
 (17:57~)

・家の中で気を付けるべきことは?
 (18:32~)

・タオルやトイレからうつる可能性は?
 (19:12~)

・洗濯物から感染が広がることは?
 (20:20~)

・看病する人は1人のほうがいい?
 (20:42~)

・ほとんどは1週間程度でよくなる?
 (21:13~)

・回復後はいつまで出席・出社停止?
 (21:32~)

・人にうつしやすい段階はある?
 (22:54~)

・最も気を付けるべきは咳と発熱?
 (23:50~)

・ウイルスはどれくらい長く生きる?
 (24:17~)

・「手洗い」をすれば大丈夫?
 (25:10~)

・手洗いの回数や、やり方の目安は?
 (25:37~)

・今後はCT画像で感染確認できる?
 (26:42~)

・肺炎になっても自力で治る?
 (28:15~)

・(質問を受けて)だから政府が「家で安静」を求める?
 (28:39~)

・肺炎でも風邪と症状は変わらない?
 (28:57~)

・ほかに判明した特徴的な症状は?
 (29:39~)

・肺炎は免疫力が下がって菌に感染する?
 (30:38~)

・ぶり返すなら、いつ治ったといえる?
 (32:32~)

・ウイルスは最終的に体外に排出される?
 (34:00~)

・症状が軽くても、出社や外出はNG?
 (35:35~)

・1人で何百人もうつすこともある?
 (36:42~)

・多く保菌する体質の人は初期でも人にうつす?
 (38:08~)

・ウイルスはどんな環境を好む?
 (39:16~)

・屋外ですれ違う程度は問題ない?
 (39:59~)
  
・どれほど長くすれ違うと危険?
 (40:33~)

・新型コロナの流行はいつまで続く?
 (41:20~)

・一度かかったほうが免疫がつく?
 (42:58~)

・ワクチンや治療薬の開発は1~2年?
 (43:48~)

・致死率は2%らしいが、もっと低い?
 (45:45~)

・若い人や子どもの心配は?
 (47:05~)

・大人が重症化しやすい?
 (48:23~)


■忽那賢志医師
1978年生まれ。2012年から国立国際医療研究センター国際感染症センター医師。日本感染症学会感染症専門医。エボラ出血熱やジカ熱など、海外で流行する感染症について、現地調査や研究を行い、そうした感染症の疑い例や患者が、国内で確認された場合には、診断、治療にあたるほか、そこで得た知見を元に、新興・再興感染症の治療について全国の医師に助言する役目も担ってきた。今年1月、新型コロナウイルスの感染者が日本でも確認され始めた初期段階から重症者含む15人ほどの感染者を実際に治療。チャーター機で帰国した数百人の検診にもあたるなど、対策の最前線に立っている。