韓国で新型コロナウイルスの感染者が２１日の１日だけで新たに１００人確認された。韓国国内の感染者数は中国本土に次いで２番目に多い２０４人に上っている。

韓国の保健当局によると、２０日夕方から２１日午後４時までに、新型コロナウイルスの感染者が新たに１００人確認され、あわせて２０４人とほぼ倍増した。このうち、６、７人が重症だという。

また、複数の韓国メディアによると、２１日夕方、釜山市の病院に移送された５０代の女性患者１人が死亡し、韓国での死者は２人になった。

特に、南東部・大邱市にある新興宗教団体の教会で集団感染が発生し、これまでに１４０人あまりの関係者の感染が確認されている。発熱などの症状を訴えている信者は確認されているだけでおよそ５００人に上っていて、感染者の数はさらに増える可能性がある。

こうした中、文在寅大統領は２１日の会議で、新興宗教団体の教会で起きた集団感染について徹底的に調査するよう指示した。

韓国政府は、大邱市などを「感染症特別管理地域」に指定し、軍の医療スタッフを派遣するなどして防疫態勢を強化する方針。