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“SARSほど致命的ではない”~WHO

2020年2月18日 10:21

新型コロナウイルスによる肺炎について、WHO(=世界保健機関)は17日、2003年に大流行したSARS(=重症急性呼吸器症候群)などの感染症ほど致命的ではないとの見方を示した。

WHOは17日の会見で、中国が4万4000人以上の感染者のデータを公表したと明らかにした。このうちおよそ80%が軽症だった一方、致死率は2%程度で高齢者ほど死亡率が高く、子どもが死亡したケースは比較的少ないという。

新型コロナウイルスによる肺炎について、WHOのテドロス事務局長は、「SARSや、MERS(=中東呼吸器症候群)などの感染症ほど致命的ではない」との見方を示した。

一方、横浜港に停泊しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で感染が相次いでいることについて、WHOの担当者は「船の環境では感染を完全に防ぐことは難しい」と指摘した上で、日本の当局者らと連携し、最善の方策を探っていると述べた。