客が自分でドリンクを注いで、おつまみは自販機で購入。そんなセルフのカフェバーが先月オープンした。また、タピオカ入れ放題のセルフの店まで登場した。人手不足の解消と客の時短にもつながる「セルフサービス」の店がいま、広がりを見せているそうだ。

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忘年会シーズンでにぎわう渋谷に先月オープンしたカフェバー「ＰＲＯＮＴＯ　ＩＬ　ＢＡＲ」。店員ではなく機械の案内に従い、自らドリンクを注ぐお客の姿が。さらに、お酒のお供は自動販売機から購入している。実はここ、通常の店舗にセルフサービスの立ち飲みエリアを併設した店。

ワインなどのお酒は３００円（税込み）、オリジナル自販機で買えるおつまみは２９０円（税込み）からとお手頃な価格。セルフと通常の店舗を使い分けてもらうことで、幅広い客層が見込めるという。

客「おしゃれな場所でセルフなかなか見ないので。１杯飲んで帰る時はちょうどいい。並ばなくていいし」「お店の人みたいになった気分で楽しいですよね」

人手不足が叫ばれる中、店だけでなくお客の時短にもつながる「セルフサービス」。いままでにない、独自のサービスが広がっている。

今年ブームとなったこちらのタピオカドリンクも、セルフで作るスタイルの店舗が登場。

「Ｔｅａ　Ｌａｎｄ」（東京・三軒茶屋）羅輝店長「お客様が気軽に入れますね。自分好みのタピオカミルクティーを楽しめます」

タピオカ作りを体験してみる。まず、甘さの違うタピオカを１種類入れ、８種から選んだベースのドリンクを注ぎ、あとはお好みのトッピングをかけるだけ。

さっぱりとしたほうじ茶ミルクにホイップなどをトッピングしたその味は…

「ドリンク自体は甘さ控えめなので、タピオカで甘さを調整できるのがいいですね」（Ｍ５５０円【税込み】、トッピング＋１００円※２種類まで追加可能）

タピオカの量なども自分で調節でき、二つとないドリンクに仕上がるため、リピーターが多いという。

客「今日は甘甘。オレオも入れてチーズフォームも入れて。楽しさがあります」

一方、栃木県を中心に店舗が増えているというコインランドリー「フトン巻きのジロー」。もともとセルフのコインランドリーが人気のワケは、自分で布団を丸洗いすることができるため。干すイメージがある布団。洗うとなると、クリーニング店など、専門業者に頼むのが一般的だが、丸洗いを、しかも「セルフ」ですることができる。

敷布団は綿が偏るのを防ぐため、専用のネットとバンドを巻いて洗濯機へ。力がいる作業ややり方が不安な場合は、日中いるスタッフに手伝ってもらうこともできる。

利用客「敷布団を洗ってみようと思ったことがなかったので、布団が洗えるんだってことに驚きましたね。やり方を教えていただいたので次回から自分で洗ってみようと思います」

専用の洗剤で洗うことでダニや汚れを落とすことができ、ふっくら仕上がるという布団の丸洗い。

さらに――

フトン巻きのジロー・福田直樹代表取締役「料金もおさえたいのもある。クリーニングとは違って、その日に仕上がってその日に使えるメリットは大きいと思います」

続々登場している魅力あるセルフサービス。活用する人が今後も増えそうだ。