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危険度は…気象庁HP「防災情報」の見方

2019年7月4日 0:02
危険度は…気象庁HP「防災情報」の見方

九州では記録的な大雨に見舞われている。これまでの被害状況をまとめる。被害は鹿児島県に集中している。

まず、志布志市では土砂崩れが起きた所に車が乗り上げ、2名が軽傷。

鹿児島市でも土砂崩れが起きている。通報によると、鹿児島市光山では土砂崩れで車2台が巻き込まれた。けが人はいないという。同じく鹿児島市の南鹿児島駅でも土砂崩れが起きている。そして、鹿児島市の和田川では一時、川が氾濫し、一部区間が閉鎖された。

土砂災害の危険は、自分のいる場所では今どうなっているのだろうか。松並健治気象予報士が解説。

▼気象庁ホームページ

誰でも見ることができる気象庁のホームページで、今どのような大雨で、危険な状態になっているかがわかる。「気象庁ホームページ」と検索し「防災情報」をクリックすると、気象庁が発表する防災に関する情報を見ることができる。

現在の雨雲の様子を見ると、九州から関東で雨が降っていて、雨が強まっている。さらに九州を大きくしてより詳しい状況を確認することができると、鹿児島県内には活発な雨雲がこの時間も広がっていることがわかる。

▼土砂災害の危険度分布

さらに、この大雨でどのような危険な状態になっているかを見てみたい。右側のメニューの「危険度分布」という中から「土砂災害」という所を選ぶ。これは土砂災害が発生しやすくなっている所に色がついていて、現在の様子を見るとやはり九州に色がついている。

より大きくしてみると、九州では紫色の所があり、これはすでに土砂災害が発生していてもおかしくない極めて危険な状態ということで、現在、九州では鹿児島、宮崎など危険な所があることがわかる。

より大きくすると、市町村まで詳しく確認できる。

鹿児島県では、鹿児島市や鹿屋市などが濃い紫色で、濃い紫は極めて危険、薄い紫でも非常に危険な地域。赤や黄色の地域も、警戒が必要。

▼洪水

川の状態も心配だ。危険度分布の「洪水」をクリックすると、川の状況がわかる。紫色の所は、すでに、いつ氾濫してもおかしくない状況になっている川で、鹿児島や宮崎にそのような川があることがわかる。

赤や黄色も注意・警戒が必要で、実況を見ると、図より水位が高くなっている様子なので、川には絶対に近づかないで。

さらに詳しく見てみると、鹿屋市などを流れる肝属川流域でいつ氾濫してもおかしくない状況になっていることがわかる。