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渡辺美佐子さんらの“原爆朗読劇”今年で幕

2019年6月24日 19:53
渡辺美佐子さんらの“原爆朗読劇”今年で幕

広島・長崎への原爆投下から今年で74年。30年以上続いていた原爆についての朗読劇が、今年で幕を閉じることになった。

24日、東京・日本橋で行われたのは、女優の渡辺美佐子さんたちによる朗読劇。「夏の雲は忘れない」と題するこの朗読劇は、広島と長崎への原爆投下をテーマにしたもので、原爆で親を亡くした子どもたちの体験や、終戦当時の人々の思いなどが描かれている。

渡辺さんは終戦当時12歳。広島の原爆で、初恋の相手を亡くしたという。朗読劇は1985年から始まり、出演者たちが自ら運営に携わるなど、34年にわたり続けられてきたが、今年の夏で幕を閉じる。

渡辺さん「34年前は40歳、50歳だったのが、今はみんな後期高齢者になって、もうちょっと大変ですね、肉体的に」「若い方たち、戦争を知らない人たちは、自分たちの感性で手記を選んで、それを読んでみなさんに伝えてもらえたらうれしい」

朗読劇「夏の雲は忘れない」は今年8月末まで、全国で公演される予定。