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「ソムリエ」の証し“バッジ”売買…偽物も

2019年2月4日 19:05
「ソムリエ」の証し“バッジ”売買…偽物も

ワインについての豊富な知識で料理やお客さんの好みにあうワインを薦めてくれる「ソムリエ」。その「ソムリエ」の証しとなる「バッジ」の偽物がネットオークションに出品されていることがわかり、騒動となっている。

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ソムリエによる深い知識とともに味わうワインは格別なもの。筆記やテイスティング試験など、難関をくぐり抜けようやく得られるソムリエの資格。しかし、資格を表すソムリエバッジを巡り、ある問題が起きている。

ソムリエ資格を認定する日本ソムリエ協会に聞いてみると―。

日本ソムリエ協会・小松明義事務局長「画像も出てますが認定番号、刻印してますので(認定番号を)隠すように出しているというのは本物である可能性が高いですね」

なんと、これまでにインターネットのオークションサイトで、およそ100個の“ソムリエバッジ”が売られているという。およそ6000円のものから、23万3000円の値がついたものまで。

さらに、偽のソムリエバッジまで出品されているという。以前出品されていたバッジをソムリエ協会が落札し、葉の模様が異なることなどから模造品だと判明。出品者に対し、損害賠償を請求したという。

資格を得た人のみが所持できるソムリエバッジ。売買され、さらに模造品まで出ていることについて―。

ソムリエ資格を持つ橋本英明さん「何年も勉強して資格を取っているので、簡単に(他の人の)手に入ってしまうのは残念なことです」

レストランEnophilia・周田克己オーナー「資格保有者を採用します(ので)ネットなどで購入して資格保有者かのように就職活動をされるのは憤りを感じます」

ソムリエバッジを取得することで、資格保有者と偽り、レストランなどで就職する人もいると懸念する。

日本ソムリエ協会は―。

日本ソムリエ協会・小松明義事務局長「模造品もそうだが、第三者が手にいれてそれを資格として悪用するというのはもってのほか。協会としては信用を落とすということにつながる」

日本ソムリエ協会は、飲食店への就職で悪用される恐れがあるとして、注意を呼びかけている。