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スー・チー氏の“人権賞”取り消すと発表

2018年11月13日 23:11

国際人権団体、アムネスティ・インターナショナルは12日、過去にミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問に授与した表彰を取り消すと発表した。少数派イスラム教徒「ロヒンギャ」への迫害問題に対応していないとして、厳しく批判している。

アムネスティ・インターナショナルは、2009年に当時、軍事政権に軟禁されていたスー・チー氏に、人権のために平和的な戦いを続けたとして「良心の大使」賞を授与した。

しかし、スー・チー氏が国の事実上のトップであるにも関わらず、ロヒンギャ問題に対応しなかったとして、12日にこの賞を取り消すと発表した。

迫害問題を取材していた海外メディアの記者がミャンマーで逮捕されたことにも触れ、スー・チー氏を「もはや人権を守る象徴ではなくなったことに深く失望している」と厳しく批判している。

スー・チー氏は1991年にノーベル平和賞も受賞しているが、ロヒンギャ問題への対応を巡り「取り消すべき」との声もあがっている。