×

“医学部不正入試”フェアな入試制度議論へ

2018年10月16日 21:52

医学部の不正入試問題をうけ、全国医学部長病院長会議は、16日に記者会見を行い、「国民に理解が得られるようなフェアな入試制度を議論し、1か月後をめどに規範となる考え方を示したい」などと話した。

全国の医学部長や病院長でつくる組織、全国医学部長病院長会議は、医学部の不正入試問題をうけ、公正な入試制度などについて議論する委員会を立ち上げた。1か月後をめどに、規範となる考え方を示すとしている。

山形大学の医学部参与で、この委員会の委員長をつとめる嘉山孝正氏は16日の会見で、「性別や浪人年数、内部進学など、さまざまな入学枠について、医師を育成するという医学部の社会的な責任を踏まえながらも、国民の理解が得られるようなフェアな入試制度にすることが大事だ」などと強調した。

嘉山委員長は、浪人の年数や年齢に応じて、入試で差を設けることについては容認する姿勢を見せ、その場合には、大学の入学者受け入れ方針に明記することが必要だと話した。一方、性別で差を設けることについては「今後、議論をしていく」と述べるにとどまった。