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腕時計型端末通じ殺害時録音か サウジ記者

2018年10月14日 1:08

サウジアラビア人の著名な反政府ジャーナリストがトルコで行方不明となっている事件で、トルコメディアは13日、ジャーナリストが身につけていた腕時計型端末を通じて、殺害時の音声が録音されていたと伝えた。

この事件は、サウジ人の反政府ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏が、トルコにあるサウジ総領事館を訪れた後、行方不明となっているもの。

トルコの地元紙「サバハ」は13日、カショギ氏が尋問や拷問を受け、殺害されるまでの音声が、身につけていた腕時計型端末「アップルウオッチ」を通じて録音されていたと伝えた。

トルコ当局は、このデータを入手し、すべての会話を分析したとしている。

一方、事件について、トルコ当局と合同捜査を行うため、サウジ政府の代表団は12日、トルコに到着している。この週末に、両国の協議が行われ、サウジ総領事館への捜索などを話し合うものとみられる。

サウジ政府は一貫して、事件への関与を否定しているが、ロイター通信によると、アメリカのCNNやニューヨークタイムズなどが、今月下旬にサウジで開催される投資フォーラムへの参加を見合わせると表明するなど、事件の影響も出始めている。