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関西国際空港 孤立の3000人を運ぶ

2018年9月5日 10:31
関西国際空港 孤立の3000人を運ぶ

近畿などに大きな被害をもたらした台風21号は、5日午前、北海道の北で温帯低気圧に変わった。台風による死者数は9人にのぼっている。利用者の孤立状態が続いていた関西国際空港から伝える。

関西空港では、タンカーが連絡橋に衝突し、約3000人の利用客らが取り残されている状態が続いていたが、空港を運営する関西エアポートは、5日午前6時すぎから神戸空港を結ぶ高速船を臨時就航し、神戸空港に運ぶ対応を始めた。

関西空港の関係者によると、臨時の高速船は定員が110人で、孤立していた利用客を5日、一日かけて運ぶことにしている。このほか連絡橋では、道路の通行が可能となっている片側車線を使って緊急車両の通行を開始している。また、午前8時ごろから南海泉佐野駅に向けて臨時のシャトルバスを運行していて、利用客を運び出している。

警察や消防など、復旧作業への対応をする車や空港内のコンビニへ物資の輸送をする車などの通行も始まっているという。衝突したタンカーは、4日夜に船内から乗組員11人全員が救出されていて、海上保安庁などが、タンカーを連絡橋から引き離して5日朝から事故の原因を調べ始めている。