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米政府代表団、板門店を訪問 北朝鮮と協議

2018年5月28日 6:29

米朝首脳会談の開催に向け、アメリカ政府の代表団が、南北の軍事境界線にある板門店を訪れ、北朝鮮当局者と協議を行っていることが分かった。

アメリカ国務省の報道官は27日、声明で、米朝首脳会談の準備のため、「アメリカの代表団が現在、北朝鮮当局者と板門店で協議を行っている」と明らかにした。焦点となる非核化の進め方などについて、すりあわせを行うものとみられる。

有力紙「ワシントン・ポスト」によると、代表団を率いているのは、かつて韓国駐在のアメリカ大使や6か国協議の担当特使を務めたソン・キム氏で、ホワイトハウスの国家安全保障会議や国防総省の当局者も参加。

代表団は27日、北朝鮮の崔善姫外務次官と協議するため、北朝鮮側の施設「統一閣」を訪問しており、29日まで協議を行う見通しだと伝えている。

一方、ホワイトハウス当局者はNNNの取材に対し、この代表団とは別に、実務者協議のため、アメリカ政府の先遣隊が27日、シンガポールに向かって出発したと明らかにした。

トランプ大統領は、一度は自身が中止を発表した首脳会談について、予定されていた来月12日に開催されることへの期待感を示している。