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北「内心トランプ氏の努力を評価」再考促す

2018年5月25日 10:34

アメリカのトランプ大統領は24日、来月12日に予定されていた米朝首脳会談を中止すると表明した。北朝鮮は会談中止の発表を「意外で非常に残念」とし、判断を再考するよう呼びかけた。ソウルから藤田賢治記者が伝える。

中止の発表を受け北朝鮮は談話を発表したが、そこには当惑と、会談を実現させたい本音が率直ににじみ出ている。

朝鮮中央通信は25日朝、「突然、一方的に会談の取り消しを発表したのは、我々としては意外で、非常に残念」とする金桂官第1外務次官の談話を発表した。

談話は「寛大で開かれた心でアメリカ側に時間と機会を与える用意がある」とし、会談中止の判断を再考するよう呼びかけた。

また、「トランプ大統領のこれまでの努力を、内心ずっと高く評価してきた」「いつでもどのような方法でも向かい合う」とも述べている。

北朝鮮としては、交渉戦術として強硬姿勢をちらつかせたものの、アメリカがここまで思い切った対応に出るとは予想できず、会談を実現できるよう軌道修正を図っている形。