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日米首脳会見“輸入制限”除外合意できず

2018年4月19日 10:42

アメリカを訪れている安倍首相はトランプ大統領との一連の首脳会談を終えた。焦点だった鉄鋼などの輸入制限からの日本の除外は合意できなかった。

首脳会談はゴルフも交えて2日にわたったが焦点の貿易問題では、厳しい交渉となった。

安倍首相「日本の鉄鋼やアルミが米国の安全保障に悪影響を与えることはなく、(輸入制限は)引き続き協議をしていく考えであります」

トランプ大統領「(鉄鋼とアルミの除外は)将来的にある段階では除外できるだろうが、今は年間最低で690億ドルの(対日)貿易赤字がある」

安倍首相「我が国としてはTPP(=環太平洋経済連携協定)が日米両国にとって最善と考えており、その立場を踏まえた上で議論に臨んでまいりたい」

トランプ大統領「わたしはTPPには復帰したくない。(日本との)二国間協議を望んでいる」

安倍首相はアメリカのTPPへの復帰や、鉄鋼などの輸入制限から日本を除外するよう求めたが、トランプ大統領は首を縦に振らなかった。

一方、トランプ大統領は会見で対日赤字の大きさを強調し、TPPではなく2国間協議を望んでいると述べるなど、主張は平行線をたどっている。

両首脳は、新たな交渉の枠組みを作ることでは合意したが、11月の中間選挙をにらんでトランプ大統領が高い要求を突きつけてくるとの見方もあり、交渉は難航する可能性もある。