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進展しない日露の北方領土交渉

2018年3月29日 21:15
進展しない日露の北方領土交渉

ニュースのポイントをコンパクトにまとめた「深層NEWSここにフォーカス」。ロシアの外交官らによる、日本とロシアとの間でなかなか進展しない北方領土交渉について。

筑波大学教授・中村逸郎氏「2001年にプーチン政権が発足した時に森元首相とプーチンさんの間で『イルクーツク宣言』というものがあって、そもそもその出発点というのは北方領土の帰属の問題を解決して平和条約だった。でもこの北方領土帰属の問題はいま全然出てきていない状況。そこらあたりはロシア側は一体どう考えているのか」

駐日ロシア公使 ドミトリー・ビリチェーフスキー氏「プーチン大統領が2016年に訪日した時に日本政府とロシア政府の立場がだいぶ異なっていた。違っていた。いまこの立場を近づけるためにどういう方法があるか。相互信頼を深めるためにどういう道があるか。両首脳のアイデアとしてはロシア国民の代表者と日本国民の代表者が島々(北方領土)で共同経済活動をしたら相互信頼と相互利益に貢献することは間違いないと思う」

「(日本とロシアの)立場はだいぶ違います。それは明らかですよね。でも共同経済活動の一番大きな意味は実務的な接触を通じて信頼を高める、隣国関係の重要さを両国民が感じるためですね。その場合は一番センシティブな一番難しい課題の解決(方法)を見つけられると思っている」