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ダウ一時1500ドル超安…過去最大下げ幅

2018年2月6日 11:26

5日のアメリカ・ニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、過去最大の下げ幅となる、一時1500ドル以上急落した。終値でも1175ドル21セント値を下げて、取引を終えている。

5日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前の週の終値から1175ドル21セント値を下げ、2万4345ドル75セントと過去最大の下げ幅で取引を終えた。

ハイテク株が中心のナスダック総合指数も273.42ポイント下げて6967.53で取引を終えている。ダウ平均株価は先週末に、約9年ぶりに650ドル以上値を下げ取引を終えており、その後、日本市場やヨーロッパの主要市場でも軒並み下落する流れを引き継いだ。

また、取引開始前にアメリカの中央銀行にあたるFRB(=連邦準備制度理事会)のパウエル新議長が就任の宣誓式を行い、新体制をスタートさせた。

パウエル新議長「金融政策を通じ経済成長の持続と健全な労働市場、物価の安定を支えていく」

無難な滑り出しとの見方から、午前中の下げ幅は限定的だった。しかしその後、発表された経済指標が好調だったことなどで今後、長期金利が上昇し、企業経営を圧迫するとの見方が売りを誘った。

目立った買い材料もなかったことから株価は急落し、過去最大の下げ幅となる、一時1500ドル以上値を下げ2万4000ドル台を割り込む場面もみられた。

ただ、過去に最大20%台となっている一日の下落率は4%台にとどまっていて、市場関係者は「企業業績は好調で下げ止まる可能性もある」と話している。