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希望・民進、統一へ なぜ今?政党の責任は

2018年1月16日 17:58
希望・民進、統一へ なぜ今?政党の責任は

通常国会が22日に召集されるのを前に、希望の党と民進党は統一会派を結成する方針だが、両党には分党や離党を模索する動きが出るなど混乱が広がっている。

■なぜ今、こうした動きが起こっているのか?

それは、希望と民進が統一会派を組めば、議員数で立憲民主党を抜いて衆参での“野党第一会派”になるからだ。希望の党の幹部は「政治なんて数がないとできない」と言い切っている。

■希望の党は「第2民進党にはならない」といって結党した

だから、希望の党が民進党と会派を組むには政策面で歩み寄る必要がある。総選挙で希望の党は安全保障法制について基本的に容認する立場だったが、今回、憲法違反としてきた民進党に譲歩して「違憲と指摘される部分の削除を含め必要な見直しを行う」ということで合意した。

これに対して希望の党内からは批判が噴出し、分党も検討されている。

希望の党・松沢成文議員「こういうことをやっていたら、絶対に有権者からの信頼は得られない」

■一方で、民進党からはなぜ反発が出ているのか

民進党には、総選挙の前に一部の議員を「排除した」希望の党に対して、感情的なしこりが残っている。

民進党所属(無所属の会)・福田昭夫議員「小池さん前原さんの考えがダメで民進党に残った人がいるんですよ。それがまた前原さんたちと一緒にやれっこないでしょ」

民進党では現在、杉尾参議院議員など少なくとも4人が離党して立憲民主党入りを模索している。

両党とも、17日に両院議員総会を開いて統一会派について了承を取り付ける考えだが、選挙で訴えたことは何だったのか、政党の責任とは何なのか、改めて問われる事態となっている。