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北朝鮮は強く反発か テロ支援国家に再指定

2017年11月21日 5:53

 アメリカ・トランプ政権は20日、北朝鮮をテロ支援国家に再び指定したと発表した。指定は9年ぶりとなる。ホワイトハウスから井上幸昌記者が伝える。

 今回の再指定は、北朝鮮問題に対するトランプ大統領の本気度を示すもの。国際社会に対し、北朝鮮包囲網を強化するよう強く迫る狙いがある。

 トランプ大統領「アメリカは北朝鮮をテロ支援国家に指定する」「北朝鮮は繰り返し、外国での暗殺など国際的なテロ行為を支援してきた」

 また、トランプ大統領は北朝鮮を「残忍な政権」だと批判。「テロ行為」として金正恩委員長の兄・正男氏がマレーシアで殺害された事件などを認定したとみられる。

 今後、北朝鮮への経済支援や輸出などが禁止・制限されるが、すでに多くの制裁が科されているため、効果は限定的とみられている。そのため、今回の再指定には、「ならず者国家」という烙印(らくいん)を北朝鮮に押すことで、国際社会に対して北朝鮮包囲網を強化するよう強く迫る狙いがあるとみられる。

 北朝鮮は強く反発するとみられ、緊張が一層、高まる恐れもある。