台風２１号が通過した後の強い吹き返しの風で、観覧車のゴンドラが回り続けた。

　ぐるぐる回り続けているのは、愛知県美浜町にある観覧車のゴンドラ。２３日午前、超大型の台風２１号が通過した後、北西からのとても強い吹き返しの風が吹いた。観覧車のあるレジャー施設「南知多ビーチランド」によると、２３日は台風の影響で終日運休していた。ゴンドラの回転軸を固定して強風に抵抗すると軸が曲がってしまうなどの故障の原因となるため、あえて軸を固定させない対応をしていたということで、安全面に問題はないという。

　台風２１号では、高潮や高波も発生した。これは、２３日午前５時半頃、神奈川県江の島を撮影した映像だが、波が堤防を越えているのがわかる。江の島のヨットハーバーではヨットの一部が横倒しになったり、真っ二つに折れてしまったりしていた。

　後片付けに追われていたのは、日本セーリング連盟オリンピック強化委員会のヘッドコーチ。

　日本セーリング連盟　オリンピック強化委員会・中村健次ヘッドコーチ「中には壊れてしまって競技艇として使えなくなった船とか、東京（五輪）を目指している選手の船です。船底が３つに割れてしまった」

　横浜地方気象台によると、江の島周辺の波の高さは１３メートルと推測されていたが、実際にどのぐらいの波がきたのかはわかっていないという。