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イスラエル、シリア国内の軍施設を攻撃

2017年9月8日 3:04

 シリアの国営メディアは7日、イスラエルがシリア国内の軍の施設を攻撃したと伝えた。化学兵器工場を攻撃した可能性がある。

 シリア国営通信は、アサド政権軍の情報として、イスラエル軍機が7日未明、中部ハマ県のマスヤーフで軍の施設を攻撃し、2人が死亡したと伝えた。

 イギリスのBBCは、「化学兵器工場だと疑われる場所を攻撃した」としているが、イスラエル政府はコメントしていないという。

 化学兵器をめぐっては、国連の調査委員会が6日、シリア北西部で今年4月に市民ら80人が死亡した攻撃について、「アサド政権軍がサリンを積んだ爆弾を投下した」とする調査結果を発表したばかりだった。

 イスラエルは、内戦が続くシリアで、イランなどが存在感を増すことを強く懸念していて、ネタニヤフ首相は先月、国連のグテーレス事務総長に対し、「イランがシリア国内で精密誘導ミサイルの生産拠点を建設している」と伝えている。