×

中国で大規模な閲兵式 習主席は軍服で演説

2017年7月30日 12:07

 中国は来月1日の軍創設90周年を前に大規模な閲兵式を行った。秋の党大会を控え、軍事力を誇示するとともに習近平国家主席の求心力をアピールする狙いがあるとみられる。

 内モンゴル自治区にあるアジア最大の基地で行われた閲兵式には1万2000人の兵士が参加した。軍服姿で臨んだ習主席を前に兵士が「党の指揮に従う」と連呼、結束力をアピールした。習主席も演説で、党が軍を掌握していることを強調した。

 この後行われる実戦形式の演習には、最新鋭の「殲20」など100機以上の戦闘機が参加する予定。

 中国メディアは今回、最新型のICBM(大陸間弾道ミサイル)や無人機など約4割が初公開の装備だとしている。軍の近代化を推し進めてきた習主席は今回、内外に最新兵器をアピールするとともに軍の掌握を示して秋の党大会に向け権力基盤が盤石であることを誇示する狙いがあるとみられる。