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オレンジ色の炎噴き上げ「火星12型」映像

2017年5月15日 16:45

 北朝鮮は14日、発射した新型の中距離弾道ミサイル「火星12型」の映像を15日午後、公開した。

 日本時間15日午後3時半すぎ、朝鮮中央テレビで放送された映像には、ごう音と共にオレンジ色の炎を噴き上げ、ミサイルが発射される様子が映されていた。放送は、実験を「成功裏に行った」と伝えた。

 15日午前の労働新聞によると、発射実験には前日から現地入りした金正恩委員長が立ち会っていて、金委員長はアメリカに対し、「アメリカ本土と太平洋の作戦地域がわれわれの攻撃圏内に入っている」と威嚇した。

 「火星12型」は高度2100キロあまりまで達し、約800キロ先の水域に着弾し、実験は成功したとしている。また威力の強い大型の核弾頭を搭載できるとも主張している。

 韓国軍は発射実験で大気圏への再突入技術を得た可能性は低いと分析しているが、軍関係者は「火星12型」は射程が約5000キロはあり、開発と発射実験を続ければアメリカ本土が射程に入るICBM(=大陸間弾道ミサイル)につながり、ICBM開発の初期段階とも考えられるとしている。