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財務省との交渉に昭恵夫人影響…籠池氏主張

2017年4月28日 15:31
財務省との交渉に昭恵夫人影響…籠池氏主張

 森友学園への国有地売却をめぐる問題で、籠池前理事長は28日、民進党の会合に出席した。財務省との交渉の中で安倍首相の昭恵夫人がどの様な役割を果たしたのか、籠池氏の認識を示した。

 籠池氏は、去年面会した財務省本省の担当者が今回の土地取引について「特例」という表現を使ったと述べた上で、昭恵夫人の存在が財務省の判断に影響したのではないかとの認識を示した。

 籠池前理事長「当時の財務省の担当者には、当時から私が交渉経緯を昭恵夫人に報告していることをお伝えしていましたので、財務省の方もこのことは当然認識しているものと思われます」

 「それまで定借(定期借地)契約に難色を示しておりました財務省が、平成26年(2014年)夏頃、突然定借の契約に前向きになってくれました。なぜ財務省は突然態度を変えてくれたのか。私には知る由もありませんが、あの録音データの中で(財務省国有財産審理室長)田村室長が言う特例というのはこのことを指していたのではないかと考えております」

 「(昭恵夫人が)名誉校長になっていただいたということが、早く、ある時期から早く、土地についてスピーディーに物事が動いたのではないかなと」

 また籠池氏は、昭恵夫人が「小学校建設について各方面にわたって対応していただいたのではないか」と述べた。

 また政府側は、籠池氏が土地の借地契約をめぐり昭恵夫人の携帯に残した留守番電話に対して昭恵夫人は対応しなかったと説明しているが、籠池氏は28日、留守番電話を残した後、昭恵夫人付きの谷査恵子氏から「お急ぎのようだからどういうことなのか」と連絡があったことを明らかにした。