内戦が続くシリアで毒ガスを使った攻撃があり、少なくとも５８人が死亡したと伝えられた。犠牲者には子どもも多く含まれているという。

　イギリスに拠点を置くシリア人権監視団は４日、シリア北西部イドリブ県の反体制派の支配地域で、毒ガスを使った攻撃があったと伝えた。この攻撃で少なくとも５８人が死亡し、このうち１１人が子どもだという。また負傷者も１６０人以上にのぼり、呼吸困難などを訴えているという。

　シリア北西部では、アサド政権軍やロシア軍が反体制派の支配地域に対して激しい攻撃を続けていて、反体制派側は政権軍による攻撃だと主張している。こうした事態を受け、国連の安全保障理事会は５日に緊急会合を開くことを決めた。

　一方、アメリカのトランプ大統領は、「強く非難されるべき」とのコメントを発表した。さらに、「この凶悪行為は、オバマ前政権の弱さと優柔不断さの結果だ」と主張した。