×

北朝鮮 濃縮ウランの製造規模倍増か

2017年3月22日 3:28

 IAEA(=国際原子力機関)の天野事務局長は20日、北朝鮮が核兵器の材料となる濃縮ウランの製造規模を倍増させた可能性があるとして大きな懸念を示した。

 これはアメリカのウォール・ストリート・ジャーナル紙のインタビューで明らかにしたもの。天野氏は北朝鮮の核兵器開発のペースが早まっているとしたうえで、核施設がある寧辺の衛星写真の分析から北朝鮮が核兵器の材料となるプルトニウムと濃縮ウランの両方の開発を続けていると指摘した。また、ウラン濃縮工場については、施設の大きさが倍になったことから製造能力を高めている可能性があるとしている。

 北朝鮮は去年も2度の核実験を行っているが、天野氏は兵器開発が「次のレベルに進んでいる」と大きな懸念を示している。