台湾のトランスアジア航空が、２２日のすべての便を欠航すると発表した。地元メディアは、過去２回の墜落事故で経営が悪化していたと伝えている。

　トランスアジア航空は現在、成田空港などと台湾を結ぶ定期便を運航しているが、発表によると、日本・台湾路線１６便を含む、２２日のすべての便を欠航するという。予約分を全額返金するとしているが、欠航の理由や今後の運航予定は明らかにされていない。

　台湾の航空当局に対し、２２日午前中に臨時取締役会を開き、その後、欠航の理由などを改めて説明するとしている。航空当局によると２２日の欠航で約５０００人に影響が出るという。

　トランスアジア航空では、去年、２０１４年と多数の死傷者を出す墜落事故が相次いでいて、地元メディアは、事故の影響で今年に入っても経営状態を好転させることができていないなどと指摘している。