ロシアのプーチン大統領の来日を１２月に控えて、北方領土問題の進展が期待される中、日露の国交回復６０年を記念する上映会が６日にモスクワで開かれた。

　上映会は、日本と旧ソ連が国交を回復した「日ソ共同宣言」の署名から、今月でちょうど６０年を迎えることを受けて、ロシアの国営の資料館などが主催した。

　鳩山一郎元首相が旧ソ連を訪問し、宣言に署名するところを記録した映像が上映され、鳩山元首相のひ孫、紀一郎氏も参加した。

　鳩山紀一郎氏「（国交回復後）６０年たっても解決できない問題もある。早く解決できることを願っている」

　日ソ共同宣言には、「平和条約の締結後に歯舞群島と色丹島を日本に引き渡す」ことが明記されていて、プーチン大統領の来日を１２月に控える中、ロシアはこれに基づいた領土問題の決着を求めている。