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仙台で道路冠水 東北・北海道で大雨に警戒

2016年9月9日 5:56
仙台で道路冠水 東北・北海道で大雨に警戒

 台風13号から変わった低気圧などの影響で、宮城・仙台市で道路が冠水するなど8日夜は東北で激しい雨が降った。雨は9日も北海道を中心に降り続く見通しで、警戒が必要となっている。

 8日夜の宮城県の仙台駅前。バケツをひっくり返したような激しい雨が降る中、道路は川のようになっていた。さらに地下に降りる階段では、滝のように水が落ちていた。

 気象庁によると、台風13号から変わった低気圧や前線に向かって、暖かく湿った空気が入ったため、8日から東日本や北日本を中心に大気の状態が不安定になり、激しい雨が降った。

 仙台市内では、8日午後8時すぎまでの1時間に36.5ミリの激しい雨を観測した。仙台市では仙台城跡の近くの斜面が崩れ、土砂が一時、道路を覆った。ケガ人などはいないという。

 一方、先週の台風10号で19人が死亡した岩手県でも雨が強まった。このうち最も被害が大きかった岩泉町では避難所が開設され、住民は不安な一夜を過ごした。

 宮古市では、9日午前2時20分ごろまでの1時間に49ミリの雨を観測した。また、釜石市などの沿岸部では、降り始めからの雨量が100ミリを超えているところがあり、避難指示や避難勧告が出されている自治体もある。

 9日は、北海道付近に低気圧が進むため、北海道では昼前から雷を伴った非常に激しい雨が降って大雨となる見込み。10日朝までに予想される雨量は、北海道の多いところで150ミリ。気象庁は土砂災害や、低い土地の浸水、川の氾濫などに警戒を呼びかけている。