人々の思いを乗せて~南北路面電車接続・直通運転が始まった日

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富山2020.03.23 18:48

 富山駅の南北の路面電車が直通運転を始めた21日土曜日、駅や富山市の街なかは、にぎわいに包まれました。

 先週金曜日、富山駅で行われた路面電車の南北接続開通式。直通運転開始を翌日に控え、富山駅は高揚感に包まれていました。これまで駅北を走ってきたポートラムが、一足早く富山駅から南側の環状線へと向かいます。

 その日の夜、富山駅では時刻表や案内板などを整える作業が進められました。

 ホームの片隅では、盛り上がる人たちが。

鉄道ファン「奥田中学校を出ているんですけど、15年くらい前にグラウンドの横を走っている富山港線を南北つなげるよという話が出ていて、ほんまかいや?と思っていたが、いよいよそれがあした来るんだなと思って感無量な感じです」

 そして、21日。まだ暗い午前5時すぎ、駅では、富山大学前まで直通する始発電車に乗ろうと、およそ30人が列を作りました。

 Qきょう何時くらいから並びましたか?

 一番乗りの男性「4時半くらいですね。きょうは通り抜けるところをぜひとも中から見たいと思う」

 Qきょうどちらから?

「名古屋から来ました。朝一番に来たいっていうから」

 配られたのは乗車証明書です。

 男性「やったやった」

 そして、午前5時32分。

 「今、一番列車が岩瀬浜駅を出発しました」

 車両先頭部分には、撮影するファンで人だかりが。

 白んできた沿線にはうちわを振って歓迎する人の姿も。

 「一番列車がまもなく、富山駅の中へと入っていきます」

 富山駅には、先に到着していた北へ向かう始発電車の姿が。富山駅が、路面電車が南北へ行き交う新たな交通拠点となった瞬間です。

「ご乗車ありがとうございます。富山駅、富山駅です」

 そして、電車は南側の富山大学方面へと走っていきました。

 駅南を走っていたサントラムが岩瀬方面から富山駅へ。

 昼すぎ、まちなかのグランドプラザ前で乗降客に話を聞くと。

 乗降客「朝ここから乗って、岩瀬浜へ行って遊んで今帰ってきたところです。(岩瀬へは)車で行っているのが多くて、これから電車で行けるようになったので、好きな方を選べるなと思いました」

 夫婦連れの夫「食事をして、休憩がてら電車に乗って、岩瀬でお茶して」

 Q富山市内を小旅行されることは、なかったのでは?

 「初めて!」

 Qしい暮らしぶりという感じがしますね?

 「そうだね。新幹線に乗らなくてもね、ライトレールで十分だね」

 なかには、こんな人も。

 Q今何をされていたのですか?

「今ライブ配信中で、そこに(バルーンの電車)乗っているところを撮りたくて」

 午後になると富山駅では、岩瀬浜方面へ向かう人がホームからあふれて長い列をつくりました。

 初日の運行は、最大1時間遅れとなりました。

 森市長「式典で我慢しようと思ったけど涙が出て、ハンカチで拭いたのを見られてしまって、その一言で気持ちが分かるでしょう。
やっぱりうれしいね。うれしいのと、ここまで来たかと言う感じとね」

 富山駅の南北自由通路では、家族連れらが集い、木の葉のカードがたくさん吊るされていました。書かれていたのは「あなたの幸せ」です。

「孫と一緒に沢山おでかけした」

「今日ここに立ち会えた事!南北おめでとう」

 そして夜、富山城址公園では…

『3・2・1 … ゼロ!!』

 800個のランタンが南北接続を祝います。つながった路面電車が、暮らしをどう変えていくのか、期待が膨らむ開通初日が暮れていきました。

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