県内地価 富山市と高岡市で明暗

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富山2020.03.18 18:48

 土地取引の目安となる地価が18日公示されました。県内の平均は28年連続で下落したものの、住宅地は下落から横ばいに転じ、27年ぶりに下げ止まりました。富山市は路面電車の南北接続などの影響で去年に続き上昇した一方で、高岡市は中心市街地の下落が目立つ結果となりました。

 地価は、ことし1月1日時点の土地1平方メートルあたりの価格で県内では住宅地や商業地など232地点で調査しました。県内最高価格は去年に引き続き富山市桜町の商業地で、1平方メートルあたり52万2000円でした。

「今回最も上昇率が高かったのが、富山駅北地区の住宅地、富山市奥田寿町です。上昇率は5.9%と、去年から大きく数字を伸ばしています」

 奥田寿町のこの土地は、去年の4.3パーセントから1ポイント余り上昇率を伸ばしました。ここ3年の推移をみてみると、じわじわと上昇率を上げてきたことがわかります。

 不動産鑑定士の朝倉秀朗さん「路面電車の南北接続が大きな要因だと考えられる」

 調査を担当した不動産鑑定士の朝倉秀朗さんは、南北接続で交通の利便性向上が見込まれ、駅北側にまで需要が及んでいると分析します。

 また上昇率3位の富山市千成町の住宅地は、あいの風とやま鉄道の新駅が近くにできることから価格が上昇しました。

 いっぽう下落率に目を転じると、高岡市の下落が目立ちます。下落率のトップ2か所は、ともに高岡中心市街地の商業地。去年8月に大和高岡店が閉店した御旅屋セリオ近郊の土地です。

不動産鑑定士の朝倉秀朗さん「百貨店の撤退によって集客力が下がるという予測から、少し大きめの下落になっている。百貨店の撤退だけではなく、書店の閉店などのように、これも移行の傾向で旧市街地の中では一般的だと思う」

 ただ、住宅地と商業地で比較しても上昇地点がある富山市に対して、高岡市は上昇地点はなく、明暗が分かれています。

 去年ほぼ同時期に増床した富山市のファボーレと高岡市のイオンモール高岡周辺で比較すると、イオンモール周辺の方が地価は高いものの、上昇率ではファボーレ周辺に軍配が上がっています。

 調査した朝倉さんは、ファボーレ周辺は店舗の数も増え、今後も値上がり傾向にある一方、イオンモール高岡周辺は、店舗出店がまだ少なく、今後も横ばいが続くのではと指摘しています。

 中心市街地が大きく下落した高岡市。地価でも、市街地活性化が待ったなしの課題であることが示されたといえそうです。

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