駐在所襲撃の男 起訴内容認める

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富山2020.01.14 18:29

 去年1月、富山市の駐在所で警察官を襲って銃を奪おうとしたとして、強盗殺人未遂などの罪に問われている元富山大学生の男の裁判員裁判が14日、富山地方裁判所で始まりました。男は、起訴内容を認めました。

 初公判開始に先立つ午前8時。富山地方裁判所では、先着順で配られる傍聴券を求めて人の列ができていました。

「午前9時過ぎです。前田被告を乗せたとみられる車が富山地裁に入りました」

 強盗殺人未遂などの罪に問われているのは、事件当時、富山大学経済学部4年生だった前田将輝被告(23)です。起訴状によりますと、前田被告は去年1月富山市池多の駐在所で、拳銃を奪おうと、警察官に対し頭をハンマーで殴ったり、小刀でのどを突き刺したりしてけがをさせたとされています。

 裁判員裁判で午前9時30分に始まった初公判。前田被告は、坊主頭に黒のスーツ姿で出廷しました。大村泰平裁判長から起訴内容について、「間違ったことはありますか」と問われると、前田被告は、「ありません」と小さな声で答えました。

 検察は冒頭陳述で、前田被告は交際相手に振られ、強い喪失感から警察官を襲って拳銃を奪い自殺しようと決意したとしました。また、犯行によって警察官を死亡させる危険性があることを十分に認識していたと主張しました。

 一方、弁護側は、被告は生まれつき脳の機能障害があることから他人との関係をうまく作れず、小学生のころからいじめを受け続け自殺願望を持っていたと主張。何度も自殺を試みる中、拳銃での自殺を考えたとしました。また、警察官をハンマーで殴ったのは、気絶させて拳銃を奪うためで殺すつもりまではなかったと反論しました。

 裁判は、量刑が争点となり、判決は今月20日に言い渡されます。

 一方、14日の裁判を、富山市の奥田交番襲撃事件で殺害された警備員の妻が傍聴し、裁判後に取材に応じました。

 亡くなった警備員の妻「主人の裁判も裁判員裁判ということもあり、事前にどういったような流れでどういったような形で行われるのかというのを知っておきたかったというのと、交番を襲えば拳銃が奪えるって思って襲ったことに共通点があるっていうことで」

 おととし6月の交番襲撃事件では、元自衛官の島津慧大被告(23)が強盗殺人などの罪で起訴され、現在、公判前整理手続きが行われています。そのなかで富山地裁は今月9日、弁護側が請求した精神鑑定を認めました。関係者によりますと、裁判に向けての争点整理は進んでおらず、公判開始まではさらに時間がかかる見通しです。

 亡くなった警備員の妻「先日の再鑑定の決定を受けて、今はちょっと心が折れそうです」

 警備員の妻は、被害者参加制度で裁判に参加する考えです。

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