三津五郎さん本葬に5000人…菊五郎弔辞

2015年2月25日 18:39

21日に亡くなった歌舞伎俳優の坂東三津五郎さんの本葬が25日、都内で営まれ、歌舞伎俳優の尾上菊五郎、中村吉右衛門ら5000人が参列した。弔辞に立った菊五郎は「本当に長年お疲れさまでした」

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 21日にすい臓がんのため亡くなった歌舞伎俳優の坂東三津五郎(本名・守田寿=もりた・ひさし)さん(享年59)の本葬が25日、東京・青山葬儀所で営まれ、尾上菊五郎(72)、中村吉右衛門(70)、市川海老蔵(37)、木村拓哉(42)ら5000人が参列した。

 祭壇は白やブルーなど約4100本の花で彩られ、紋付き姿のプロフィル写真が遺影として置かれた。平成21年に撮影したものという。

 弔辞に立った菊五郎は、三津五郎さんと最後に会った日のことを回想。
 1カ月前、病状や今後の仕事について2人きりで話したと明かし、「『病気のことはもう大丈夫。(今年の)夏から舞台に完全復帰したい』と非常に前向きな言葉をもらって、とても喜んでおりました。帰り際に『肺に転移した』って言ったから、(僕は)『カゼをひかないようにね』って言って…。玄関で別れたのが最後になってしまいました。残念だ」と悔しさをにじませた。

 三津五郎さんは日本俳優協会の理事としての活動や、後進の育成に積極的だった。菊五郎は「あなたは本当に若手をかわいがって育ててくれました。3年後、5年後、10年後に、その君のまいた種が、花咲き、実をつけてこれからの歌舞伎界を背負って立ってくれると思うと、非常に楽しみです」と感謝。
 三津五郎さんの長男・坂東巳之助(25)の今後についても「きっと立派な役者にしてみせます。そして大和屋を背負っていってもらいたいと思っております」と支援を約束した。

 最後は、城好きだった故人に対し、「姫路“城”が好き、彦根“城”が好きと言っておりましたが、あなたはホステス“嬢”もキャバクラ“嬢”も好きですよね」とくだけた感じで語りかけ、参列者の笑いを誘う場面も。「向こうの世界に行ったら、向こうの世界のネオン街でいい店を探してください。私が(天国に)行ったら、どうぞいい店を紹介してください。お願いします。本当に長年お疲れさまでした」とねぎらった。

 戒名は「香藝院爽進日壽居士(こうげいいんそうしんにちじゅこじ)」。棺(ひつぎ)には、日本舞踊の演目「喜撰」で使用する杖「花錫杖(はなしゃくじょう)」と姉さんかぶりのほか、けいこ用の扇子、城の本などが納められたという。

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